加齢などで下肢の力が弱まってくると、日常の生活に何かと不自由さを感じる様になります。階段の上がり降りに苦痛を感じるようになったり、履き物の脱着が面倒になったり、くつろぎが楽しみの入浴に不安を感じたりと、色々な不具合が出てきます。
これらの不具合を解消したり、不安を無くする助けになるのが手摺です。浴室の中や浴槽の横に手摺を取付けることによって、安心して安全に入浴する事が出来ます。
玄関さきで結構大変なのは上がり框の処で、たたきとの間の高低差のために履き物の脱着が難しくなる事です。履き替えが億劫になってしまい、そのせいで出不精になってはいけません。
私共では上がり框から廊下の所と、たたきの所に高さを変えて、つまり手摺を二段に取付ける事で履き物の脱着が簡単になり、立居が容易になって皆様に喜んで頂いています。
階段での取付けは、様々な形状があって何かと工夫の要る所です。特に大工さんが苦心した立派な階段ほど難しくなります。
写真のH様邸でも床の間に使われる「絞り丸太」が主柱になっていて、後ろにある柱類と面が合わず、鋲・釘も打てない状態でした。しかも長さが4m60cmも必要でした。
そこで私のアイデアは主柱の後ろに特等の桧を立てる事と、手摺取付けのベース材を使う事です。腕利きの大工さんの見事な施工のお陰もあって、立派な階段の品格を損なわず、しかも頑丈な手摺を取付けられました。
H様にも、「これで人様にばかり頼らず、自分でも何とかベランダへ洗濯物を干せる様になった」と、大変ご満足をしていただきました。
この様に、取付け困難と思える場所でも工夫と技術で、何とか成るものです。
一同、皆様からのご相談をお待ち致しております。
追記:弊社では今年から介護用品のリース取扱う「けあねん」という事業部門を立ち上げました。 合わせまして、皆様からのご相談・ご用命をお待ち致しております。
景山 浩道